ノイズ相関(Noise Correlation)
同じ刺激を繰り返し与えたときに生じる、複数の神経細胞(ニューロン)の応答の「ばらつき」が、互いにどれだけ似ているかを示す指標
ニューロンの活動は、同じ刺激を繰り返し受けても、試行ごとにわずかに変動します。この予測できない変動が「ノイズ」と見なされます。ノイズ相関は、このノイズ成分がニューロン集団の中で独立しているのか、あるいは共通の要因によって同調しているのかを評価するための重要な概念です。
正のノイズ相関: 一方のニューロンの応答が平均より大きい(または小さい)試行で、もう一方のニューロンの応答も平均より大きい(または小さい)傾向がある場合。
負のノイズ相関: 一方のニューロンの応答が平均より大きい試行で、もう一方の応答は平均より小さい傾向がある場合。
ゼロ相関: 一方のニューロンの応答のばらつきが、もう一方の応答のばらつきと何の関係もない場合。